細谷千博【シベリア出兵の史的研究】+渡邊文也【「シベリア出兵」史論修正序説】

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シベリア出兵の史的研究 (岩波現代文庫) 文庫 2005/1/18
細谷 千博 (著)

内容(「BOOK」データベースより)
無名の師―。そう呼ばれた軍事行動が歴史の転換点となった。革命下のロシアをめぐり列強の策謀が渦巻く。義を標榜する日本の侵攻は、やがて来るアメリカとの破局の淵源をなすにいたった。派兵がもたらすもの。その示唆に富む例証がここにある。名著の誉れ高き書がよみがえる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
細谷/千博
1920年生まれ。国際大学名誉教授、一橋大学名誉教授。日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
出版社 : 岩波書店 (2005/1/18)
発売日 : 2005/1/18
言語 : 日本語
文庫 : 321ページ
ISBN-10 : 4006001371
ISBN-13 : 978-4006001377

アマゾンの書評より
5つ星のうち4.0 連合国がいかにシベリア出兵に踏み切ったかに焦点をあてた本
連合国(日本・アメリカ・イギリス・フランス)がどのような思惑によって、シベリア出兵を決定したのかについて
丹念に迫っている。連合国同士の思惑の違いに加えて、国内にも様々なアクターの存在がいて、その国の立場が
それに影響をうけていたということが明示されている。
日本が当時からアメリカの動向を深く斟酌していたということは興味深い発見であった。
ただ、分析がシベリア出兵決定の所で終わっていて、シベリア出兵がどのような経過をたどったのか、あるいは
それがもたらした結果についてを知るには別の本に頼らなければならないことは残念であった。
それでも、丁寧な分析によるこの本の意義は大きなものであることは疑いえない。

5つ星のうち4.0 米国という国家を知るのにもよい資料である
「石光真清の手記四 誰がために」(中公文庫)は、シベリア出兵を現地で経験した記録であり、興味深いものであったが、シベリア出兵そのものの全体像や歴史的な評価についてはわからない。大著である原暉之「シベリア出兵 革命と干渉1917-1922」もあるが、ソ連崩壊前の1989年の刊行である。そこで2005年刊行ということで本書に辿り着いたが、実際は1955年に出版された本の再刊であった。
それはさておき、本書が取り上げるのは、ロシア革命発生後の1917年11月から出兵が開始される1918年8月までのわずか1年未満の局面である。ロシア革命後のロシアの東部戦線離脱にともなう英仏の日本への執拗な干渉の要請、米国はヨーロッパでは参戦し多数の戦死者を出すもののウイルソン大統領は「平和についての14カ条」を発表するが、容易に腰を上げない。そして孤立したチェコ軍団救出という大義名分を得て日米共同出兵に至る。日本のシベリア出兵をロシア革命への干渉や領土的野心だけから一方的に弾劾するのは建設的ではないだろう。この研究を読むと、情報の乏しいなかで日本の指導者達が国際的協調、特に米国の動向に苦慮しながら必死に対応しようとする姿が描かれる。
意外であったのは、ロシア革命への干渉と言いながら、日本を含めて各国ともボルシェビキ政権の打倒を全く目標にしていないことであった。また、当時から米国は共和国という立場からか共産党政権に親和的であり、この姿勢は第二次大戦後の冷戦時代まで続く。
ところで現在も国際情勢は緊迫化している。強かな(柳腰ではない)外交を行う上でこの時代の経緯は大いに参考になるのではないか? 特に米国という国家と付き合っていくうえで。なお、本書(原本)は、戦後10年、朝鮮戦争休戦後の冷戦時代に刊行されたものである。著者の真摯に研究者的な記述姿勢に好感がもてる。

5つ星のうち5.0 対ソ干渉戦争へ至る情勢を解説した良書
本書では,ボリシェヴィキ政権がドイツとの単独講和に向けて交渉を開始するころから,シベリア派兵計画が実行に移されるまでの各国の動きについて解りやすく解説されている。
シベリア出兵はそれが実行に移されるまで,かなり紆余曲折を経ていて,歴史の教科書に記されているような単純な経緯で事が進んだわけではなく,全体像を捉えるのはなかなか難しい。その経緯を日本とアメリカにロシア情勢への干渉を促すイギリスとフランス,北満州と東シベリアに勢力拡大の野心を抱く日本,日本の大陸進出を警戒しつつロシアとの外交関係に配慮しつつ出兵に反対するアメリカという,主に3者の立場を基軸として解りやすく解説している。
また,シベリア出兵について自国へ革命の影響が及ぶことを恐れて各国がボリシェヴィキ政権を打倒するために干渉したというような,歴史の教科書などで一般に流布されている認識が事実と異なっていることが様々な事例によって解説されている。もともと,シベリアへの派兵はボリシェヴィキ政権打倒が目的ではなく,東部戦線を再建することでドイツ軍の西部戦線への兵力増強を阻止することにあった。また,独露講和が実現する事によって,ロシアから軍需物資が同盟諸国に流入するのを阻止するために,ロシアを対独戦争継続へ引き止めるための策であったことが明記されている。
最終的にアメリカがシベリア出兵の決断をすることになった直接的契機であるチェコスロヴァキア軍団事件についても概要が記されている。
日中戦争に至る日本の大陸政策の基本的な考え方を理解する上でも必読の書といえるのではないかと思う。日本史だけではなく世界史に関心のある人も読んでみることを勧める。


「シベリア出兵」史論修正序説
渡辺 文也 (著)

内容(「MARC」データベースより)
主として米ソ側資料により「シベリア出兵」を操作立論する史論の通説に対し、日本側資料に基づく大正期の政治と軍事にかかわる綿密な検証と批判。ロシアの流動、チェコスロバキアの分離独立の現況に照応せしめ、今日的課題を示唆する正統的手法による論攷。
登録情報
出版社 : 日本図書刊行会 (1997/2/1)
発売日 : 1997/2/1
言語 : 日本語
単行本 : 342ページ
ISBN-10 : 4773318414
ISBN-13 : 978-4773318418


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